以前ラングリッツラリーでもご一緒させて頂いた事のある 1935 年 VFD。

 

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浪漫の塊。とんでもないオーラを放った一台でした。

まさかTROPHY前で見れるとは。。。

 

岡本社長ありがとうございました。

 

 

 

さて、この時期、店頭で手に取る方が非常に多いレザージャケット。

朝晩の寒さと日中の暖かさが入り混じっていますが、今一番着たいアイテムですね。

 

 

以前リリースしたHumming Bird JKT(タンニン鞣し)染料仕上げに対し、今季のRound Up JKTは、クローム鞣し後のウェットブルーの状態でブラウンに染色、その後、黒ラッカー(顔料)で仕上げています。

 

1.3mm 厚のしっかりとした厚みと多少の水もはじく強固な表面なので、ギアとしての要素がより強くなっているのも特徴です。

 

 

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新品の左と着用3ヶ月の右。

まだまだ全体のツヤはありますが、革の馴染み具合は全くの別物です。

 

 

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袖は着用者の腕まわりの形に変化し、厚みのある革特有のしっかりとした腕のシワが出来ています。

 

 

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独特のシボと深みのある黒、そして銀面のツヤが魅力です。

アタリや擦れた箇所は下地のブラウンが現れます。

 

 

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プリーツデザインは、長年所有しているBlock Bilt社の30’s のレザージャケットのバックスタイルを参考に。

この時代のレザージャケットは本当にアクが強いモノが多いですね。特にバックスタイル。

 

 

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襟裏、首の当たる箇所には、細畝のコーデュロイを張り合わせ二重補強。

他にも旧いPコートの様にポケットスレキもコーデュロイを使用しています。

 

 

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ハト目で固定したジップエンドとそれを逃すステッチワーク。

 

ボックスの無い差し込み式なので、始めは少しコツがいります。

引き手部分を奥まで差し込んでから引き上げてください。

 

フックレスのスライダーが付き、ヴィンテージライクな仕上がりです。

ジップで擦れた箇所は、下地のブラウンが出ていますね。

 

 

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私の着用しているサンプルは左胸に内ポケットが付いていますが、表面のチェーンジップが付く胸ポケットと袋布が干渉し厚みが出ていたので、商品では内ポケットが右に配置されています。

 

ジップを首元まで開けた際に型崩れしないよう、上部のみレザー見返しが付きます。

下までレザーを付けると厚みでジップの開閉に引っかかりが出る為、この切り替えデザインにしました。

 

 

トロフィーピンズ 2

 

 

シャープな襟先に”TROPHY PINS“。

ジップやバックル類はブラスなので、統一感もありオススメです。

 

 

 

 

30’sの革ジャンは好んで数着所有しているのですが、程度が良いといえど80年前の皮革。

 

見た目、雰囲は最高ですが、着れば着るほどコンディションは下がります。バイクには勿体ないので、大切に着ながら普段は観賞用です。

 

それでも好きで、大枚をはたき手に入れてきましたが、ヴィンテージを理解しながら新たな価値観を注ぐのが私達のモノ創りの基本です。

 

今はこの革ジャンに毎日袖を通しています。

 

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革の硬さと光沢の強い数ヶ月の表情は、まだまだ魅力50%といったところでしょう。

 

骨董としてのヴィンテージではなく、着込むことで自分のシワで出来た価値ある一着に仕上げて欲しいと思います。

 

 

Round UP Horsehide Jacket

 

 

永いお付き合いをお願いします。

 

 

 

 

 

egawa