先日、Fender Jazz Bass のフレット打ち替えをリペアマンに託しました。

 

もともと付いているのが70年代前半のオリジナルなので、およそ50年が経過しています。

実績ある工房にてコンマ単位のフレットを打ち合わせた上で初交換。

バイクで言うところのオーバーホールの感覚があり、手元に帰ってきたら一層の愛着が湧きます。

ピックアップや電気系は触るものの、ネックは非常に重要で自分は手を出さない箇所。

仕上がりが楽しみで仕方ありません。

 

高校時代の私は、洋服を作る人生か、ギターを作る人生かの2択でした。

ギター製作の道に進んでいたらどんな人生だったのでしょう。

リペアマンとやりとりしながら、ふとそんな事を考えました。

 

 

 

今季、入荷を心待ちしていた“Army Motorcycle Coat.” を紹介します。
クラシックテーラード、ヨーロッパのワーク、ミリタリー にも造形の深い “Adjustable Costume.” とのコラボレートアイテムです。

 

 
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“Army Motorcycle Coat.”

Col./ Black.

Price./¥155,000+Tax.

 

1940年代、Royal Army  (イギリス陸軍)が戦場でバイクに乗り物資を運ぶ際に支給されたディスパッチコートがデザインソース。
ベージュカラーを愛用していますが、いつか作りたいと思っていたのが、当時は存在しないブラックカラー。
魅力的なシルエットに重厚感のある素材、各所ディティールに至るまで、最高峰のコートが誕生しました。
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ネックウインドガードは、形状に至るまでデザイン性が高く、アメリカ軍との比較ポイント。

ローラーバックルが付いたストラップを通し、ボタンを止めた装着例。

 

 

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このコートを印象付けるデザインの一つが、胸に配置した大型グローブポケット。

ウエストベルトを締めた状態でも、右手での出し入れが容易です。

 

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裏地は、ネイビーとグリーンを基調としたコットンの起毛タータンチェックでアレンジ。

バーバリーしかり、このチェック裏地によってフォーマルとカジュアル、双方に振れるバランスが取れます。

 

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革巻きバックルを二連で装着。脇下のベンチレーション、UKタイプのスナップボタンを使用。

 

 

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洋服好き、ミリタリー好きを魅了するのが、各所に散りばめられたディティール。

足に巻きつける様に裾のスナップボタンを止めて、内側のストラップで固定します。

 

バイクに跨る事を考慮し、コートをオールインワン(ツナギ)に変身させる。
現代では考えられない、このアイディアがモーターサイクルコートの名称に由来します。

洋服から、時代を紐解いていく面白さがありますね。

 
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“Adjustable Costume” デザイナー小高氏との最初のミーティングは、このコート独自のディティールを採用するか否かでした。

ここ日本、今の時代、実用頻度は低いでしょう。そして製作する上で、この複雑な作りはコストにもそのまま反映します。

簡略化して現代にフィットさせるのがモノ作りのセオリーであり、主張しないデザインが現在のトレンド。

ですが、

付き合いの長い先輩小高氏と私の意見は初めから完全一致でした。

このコート独自のディティールを全て採用。

 

なぜなら、このディティールや当時の存在意義が私達を魅了したからです。

 

 

 

Style Sample

 

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Jacket./“Army Motorcycle Coat.”/Black

Shirt./“Harvest Zip Shirt./Stripe

Pants./“Covert Pique Painter Pants./Gray

Goods./“Gents Scarf./Olive

 
前開きでガバッと羽織るだけでも、良い雰囲気ですね。
長めのコートにクッション多めのずるずるレングスのパンツはNG。
インナーに合わせるアイテムより、パンツ丈が重要です。

 

 

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ベルトでウエストを絞り込んだシルエットがとても魅力的です。

シンプルなステンカラーコート、現代的なトレンチコートに飽きたらない方に自信を持ってお勧めします。

これもレザージャケット同様、長い付き合いになるでしょう。

白髪混じりになっても着たい1着。

私のロングコートは、これがゴールです。

 

 

“Army Motorcycle Coat.”

 

 

 

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Egawa