
本日雨。
あたたかくなってきたと思った昨日から一転ですね。
取扱DEALER様の店頭にも、春先に羽織りたくなるジャケット、シャツ類が続々と並び始めました。
昨年10月に行った展示会で、バイヤー様が最も注目したアイテムの登場です。
生地の企画製作は約一年前にさかのぼります。
厚み、ハリ感、綾織りのピッチから指定したコバートストライプツイル。
それをデニムに比べ、やや青みを強くしたインディゴで染めました。

一般に流通している反応染めと違い、着込んで洗っていくにつれ淡く抜ける色落ちも楽しめます。ラインピッチはあえて野暮ったく幅広5mm、セルビッチはデニム同様ブラックとイエローの左右色変えをしています。
満足のいくテキスタイルは、デニム同様、岡山の生地屋様と機屋様の前面協力なくしてはありません。
このTROPHYテキスタイルで仕立てたのが、MODERN TIMESシリーズです。

ウエストの絞りは無く、チェンジボタンや袖口の明きはカバーオール、前立てから裾にかけてのカーブはクラッシックな20’s~30’sテーラードのイメージを併せ持っています。
ラペル折り返りはベストがやや見えるギリギリの位置に設定。
上襟の方が少し大きいのが特徴です。
内ポケット、そしてポケット力布(補強布)。
表から見た際の特徴的なステッチワークの正体がこちら。


ボトムはセットアップもいいですが、先週リリースした 1602 との合わせが今の気分です。
ローバックオーバーオールでも良いですね。
とても良いシルエットに仕上がっています。
Modern Times Jacket
続いて
ウエストコート、所謂ベストです。

ジャケットのインに着る際、背面にボリュームが出ない様に目の詰まったしなやかなコットンで切り替えます。
シンチでタイト目に背中を絞って下さい。


2ピースソリッドブラスボタンは以前、ポストした加工を施しています。
ホワイトシャツ、もしくはシャンブレーがお勧め。
タイドアップしても良いですね。
Modern Times Vest
そして、トラウザーです。

特徴的なフロントポケットのステッチワーク、折り伏せシングルステッチ、カンヌキは使わずシングルニードル縫製で仕上げています。


ワタリに適度なゆとりをもたせ、裾はテーパードせずストンと落ちる美しいシルエット。
レザーソールのWHITE’S セミドレスと合わせました。
やはりソールの薄いシャープなブーツが良好。
Modern Times Trousers
タックインサスペンダーは勿論バッチリ。
今回は、ストレートカットのJAZZ NEP SHIRTSを羽織ってみました。
このトラウザーは凄く良い。
有り難いことに入荷前から多数お問い合わせを頂き、すでに在庫が少ない状況となっております。
私自身も入荷を待ち望んでいた、自分が着たいアイテム達です。
是非、お近くの取扱 DEALER 様にも足を運び、手に取ってみて下さい。
ちなみに プロダクツネームにもなっている”Modern Times”は、チャップリンが監督主演の1936年ムービー。
工場で働くワークウエアやスーツ等、TROPHYの世界観の一部が垣間みれるかと思います。
EGAWA